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Mr.Children ハイキュー名言以外

【HANABI含む14曲】ミスチルの歌詞から感じる名言集とライブアレンジを徹底解説!

Mr.Childrenの大きな魅力として、名言のような歌詞の素晴らしさとライブアレンジの豊富さが挙げられます。

「どうやったらこんな言い回しが思いつくのだろう?」という名言のような歌詞、同じ曲でもライブごとに違う印象を抱かせる様々なアレンジ。

この記事では、Mr.Childrenの楽曲の素晴らしい歌詞をピックアップし、ライブアレンジについて解説していきます。

しょうぐん
筆者はMr.Childrenが大好きで、2007年からほぼツアーごとに1回はライブ参戦しています。
  • Mr.Childrenの楽曲の歌詞を名言集のように見返したい
  • Mr.Childreの歴代のライブアレンジと原曲にどれくらい違いがあるのか知りたい

上記に該当する方はぜひとも当記事をご参照ください。

(※以下より、Mr.Childrenの表記は「ミスチル」に統一させていただきますので、予めご了承ください。)

\「深化」を見せるミスチルの最新アルバム「miss you」発売中/

「HANABI」の歌詞とライブアレンジ

考えすぎで言葉に詰まる 自分の不器用さが嫌い

でも妙に器用に立ち振舞う自分はそれ以上に嫌い

「HANABI」の歌詞より引用)

2008年9月3日に33枚目のシングルとしてリリース。フジテレビ系ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-の主題歌としても有名な曲です。

問題を抱えていない人など、きっといなくて、それはドラマの登場人物も、僕もまたそうで、だけどそれぞれに、素敵な明日を願って暮らしている。

そんな当たり前のこと、この『当たり前』の中にある儚さと美しさを『HANABI』は描いています。

2008年6月30日音楽ナタリーのインタビューより抜粋

素敵な明日は一瞬で消えるかもしれない、それでも美しいから「もう一回」を願いたい。

当たり前の中にある「儚さ」と「美しさ」を、打ち上がった時の美しさとすぐに消えてしまう儚さが共存する花火になぞらえています。

2008年12月10日発売の15枚目のアルバム「SUPERMARKET FANTASY」にも収録されている曲です。

「Tour2015 REFLECTION Live」からライブアレンジの解説をしていきます。

原曲と違うポイント

  • サビの「もう一回~もう一回」の2回目を観客に歌わせる
  • ラストサビの「寂しくなったときの分まで」後の「もう一回」を2小節とも観客に歌わせる

「もう一回 もう一回」は思わず歌いたくなる部分です。半音下げたキーで歌われることも多く、キーを下げるとより儚い印象を感じます。

キーの上下だけでアレンジになるので、毎回どちらのキーで歌われるのが非常に楽しみな楽曲です。

「GIFT」の歌詞とライブアレンジ

降り注ぐ日差しがあって だからこそ日陰もあって

そのすべてが意味を持って 互いを讃えているのなら

もうどんな場所にいても 光を感じれるよ

「GIFT」の歌詞より引用)

2008年7月30日に32枚目のシングルとしてリリース。NHK北京オリンピック・パラリンピックのテーマソングでした。

桜井さんは雑誌のインタビューで、同曲の制作過程について下記のように語っています。

栄光をつかめ!とか、勝利しろ!とか、そういう歌は書きたくないと思ったのと〈中略〉

負けた選手の中にも、もっと言えばオリンピックの代表に選ばれなかった選手の中にも、さらにもっと言えばスポーツ選手じゃなくても、普通に家庭の中で一生懸命に主婦業をしている人とか、そういう人たちの中にも、金メダルにも勝るような輝きというのがあるわけで。

そこをひっくるめて歌にできたらいいなと思って書いた。

(『Talking Rock!』トーキングロック 2009年1月号より抜粋)

表舞台に立つ人が結果を出すのは、目立たないけど裏で支える人の尽力があってこそでしょう。全ての人を讃えることの気づきを与えてくれる歌詞です。

GIFTは2008年12月10日リリースの15枚目のアルバム「SUPERMARKET FANTASY」に収録されています。

ミスチルの楽曲の歌詞は、韻の踏み方も鳥肌が立つものが多いですが、GIFTにも下記のような韻が踏まれています。

ココがおすすめ

①僕の両手がそれを渡す時 ふと謎が解けるといいな→ときふとGIFT(ギフト)と韻を踏んでいる

➁「もうやめにしようか?」 自分の胸に聞くと→にきくとGIFT(ギフト)と韻を踏んでいる

「Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25(前編)」からライブアレンジの解説をします。(GIFTは26分58秒から)

原曲と違うポイント

  • キーを下げて歌っている
  • 歌い出しの「一番きれいな色~イメージしながら」までが、ピアノ伴奏のみでゆっくりとしたテンポで歌う
  • 1番メロに入る前の「oh~」を観客に歌わせる
  • 1番サビ最後の「今君に贈るよ」で、「君に」の歌い方が異なる
  • 2番メロの「新しい地平線」で、「新しい」と「地平線」の間を一拍置いて歌う
  • ラストのサビに入る前の「ラララ~ラララ~ララララ」を観客に歌わせる
  • 「ラララ~ラララ~ララララ」を観客に歌わせながら、桜井さんが「君から僕へ 僕から君へ 最高のGIFTをありがとう 君から君へ あなたからあなたへ」という原曲にない歌詞を歌う

ミスチルの楽曲は、キーを下げて歌うことでまた違う雰囲気が出てくるのが特徴なので、原曲キーと比較して聴き比べるのもおすすめです。

「Sign」(サイン)の歌詞とライブアレンジ

残された時間が僕らにはあるから 大切にしなきゃと小さく笑った

君が見せる仕草 僕を強くさせるサイン もう何ひとつ見落とさない

そうやって暮らしていこう そんなことを考えている

「Sign」の歌詞より引用)

2004年5月26日に26枚目のシングルとしてリリース。TBS系ドラマ「オレンジデイズ」の主題歌でした。

「ありふれた日々を大切に」という感覚を凝縮させた歌詞です。日常の大切さは、意識的に見落とさないようにする必要があるでしょう。

サビの歌詞における「サイン」について桜井さんは下記のように語っています。

最初からこの言葉を使おうと思ったわけではなかった。

ただ、メロディが高いところへ駆け上がるとき、それを可能にする口の開き方というのがあって、そこでは『サ』の音しか考えられなかった。

そうでなければ勢いがつかないし、駆け上がることもできなかった。そして、この音から始まる言葉を探していたら、「サイン」が閃いた。

(2020年11月20日発売「Mr.Children 道標の歌』水鈴社より抜粋)

「サイン」の部分を高く歌うことも、日常に潜む見逃してはいけないサインの大切さを強調しているように感じ取れますね。

2005年9月21日リリースの12枚目のアルバム「I Uに収録。

「"HOME" TOUR 2007 -in the field-」からライブアレンジの解説をします。

原曲と違うポイント

  • 2番メロの「似てるけどどこか違う」の歌い方が異なる
  • 2番サビの「僕らは誓った」で「誓った」の歌い方が異なる
  • 2番サビの「そうやって暮らしてゆこう」の歌い方が異なる
  • ラストサビ前の「君に当たって揺れる」の歌い方が異なる
  • ラストサビの「そうやって暮らしてゆこう」で「ゆこう」の歌い方が異なる

ミスチルメンバーが暖かい表情で歌い、演奏している穏やかな雰囲気に包まれているのが印象的です。

「HERO」(ヒーロー)の歌詞とライブアレンジ

でもヒーローになりたい

ただ一人 君にとっての

つまずいたり 転んだりするようなら

そっと手を差し伸べるよ

「HERO」の歌詞より引用)

2002年12月11日に24枚目のシングルとしてリリース。NTTドコモ「NTT DoCoMo Group 10th Anniversary」キャンペーンCMソング。

桜井さんが小脳梗塞から復帰した後に発売された楽曲で、2004年4月7日リリースの11枚目のアルバム「シフクノオト」に収録。

アメリカ同時多発テロ事件を通し「子供を公園で遊ばせているお父さんやお母さんのほうが、その子にとってのヒーローなんじゃないか?」と桜井さんが感じたことから生まれた楽曲です。

残酷に過ぎる時間の中で

きっと十分に僕も大人になったんだ

悲しくはない 切なさもない

ただこうして繰り返されてきたことが

そうこうして繰り返していくことが

嬉しい 愛しい

「HERO」の歌詞より引用)

この歌詞の部分は、桜井さんの病気後に書かれたものです。HEROについて、桜井さんは下記のように語っています。

リスナーの方や一般の人たちは僕の病気のことと重ねて聴くだろうな、と。

だったらそれはそれで逆に出しちゃった方がより重みを持つんじゃないか、という読みもあった。

(『SWITCH』スイッチ・パブリッシング 2003年2月号より抜粋)

病気になったからこそ「みんなにとってのヒーロー」になるよりも「君にとってのヒーロー」でありたい、身近な人を大切に想う尊さが伝わる歌詞です。

「[(an imitation)blood orange]Tour2013 Live」からライブアレンジの解説をします。

原曲と違うポイント

  • 1番サビの「真似てみせた」で「みせた」の歌い方が異なる
  • 1番サビの「大それた気持ちはない」で「はない」の歌い方が異なる
  • 1番サビの「ただ一人 君にとっての」で「の」のキーを上げて歌っている(ラストサビも同様)
  • 2番メロの「簡単に命が捨てられていく~希望に満ちた光だ」まで歌い方が大分アレンジされている
  • 2番サビの「人生をフルコースで深く味わうための」で「ための」の歌い方が異なる
  • 2番サビの「誰もに用意されていて」で「いて」の歌い方が異なる
  • 2番サビの「渋く思うこともあるだろう」で「だろう」の歌い方が異なる
  • 2番サビの「君の側に僕は居たい」で「君の側に」の歌い方が異なる
  • ラストサビ前の「残酷に過ぎる時間の中で~嬉しい 愛しい」まで歌い方が大分アレンジされている
  • ラストサビ前の「きっと十分に僕も大人になったんだ」で「僕も」を「僕ら」に変えている
  • ラストサビの「今更もう秘密はない」の歌い方が異なる
  • ラストサビの「そっと手を差し伸べるよ」で「手を」の後にもう一回「手を」を加えている
  • アウトロで「手を 手を 手を 差し伸べるよ」という歌詞を加えている

歌い方に非常に多くのアレンジが盛り込まれて、より深く楽曲の世界観に入り込めるアレンジです。

「終わりなき旅」の歌詞とライブアレンジ

難しく考え出すと 結局全てが嫌になって

そっとそっと 逃げ出したくなるけど

高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんな

まだ限界だなんて認めちゃいないさ

「終わりなき旅」の歌詞より引用)

1998年10月21日に15枚目のシングルとしてリリース、フジテレビ系列ドラマ『殴る女』の主題歌でした。

「Everything (It's you)」発売後に突然の活動休止宣言をし、活動休止期間中に発売した「ニシエヒガシエ」を経て、本格的な活動再開でリリースされた1曲。

高い壁を困難だと思うのではなく、挑戦だと思わせてくれる、勇気が湧いてくるフレーズが歌詞全体に散りばめられています。

しょうぐん
転調の回数がミスチル楽曲最多の9回あるのは、歌う側にとっても「高い壁」ですよね。

1999年2月3日リリースの7枚目のアルバム「DISCOVERY」に収録。

(活動休止中に)書けなくなった。

書けなくて、書けなくて、しまいに夢の中でも歌詞のことを考えていた。

以前はこの歌を『眠っている間に書いた』と説明したこともあったけど、

正確に言うならば、あまりにも書けなくなり

『つい夢のなかでも書いてしまっていた』というのが正しいのだと思う。

(『Mr.Children 道標の歌』より抜粋)

桜井さん自身、悩んで苦しだ中で書きあげた歌詞だからこそ、多くの人の背中を押してくれる楽曲となっているのでしょう。

「DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25」からライブアレンジの解説をします。

原曲と違うポイント

  • イントロ中に桜井さんがシャウトする
  • 2番メロの「寂しさは募るけど」の「募るけど」の歌い方が異なる
  • 2番メロの「どこかに自分を必要としている」の「自分」を「あなた」に変えている
  • 上記直後の「人がいる」をキーを上げて歌っている
  • 2番メロの「胸が痛んで」の「痛んで」の歌い方が異なる
  • ラストサビ前の「ただ未来へと夢を乗せて」の歌い方が異なる
  • ラストサビの「自分を探して」の「探して」の歌い方が異なる
  • ラストサビの「終わりなき旅」を観客に呼びかけて歌わせる
  • ラストサビ終わりに桜井さんがシャウトする
  • アウトロにアレンジが大幅にプラスされている

終わりなき旅は「楽しみながら」というより、メンバー全員が歌と演奏に魂を込めてがむしゃらに向き合っている印象が強いです。

素晴らしい歌詞にメンバーの熱量が加わり、様々なアレンジで歌われるので、毎回聴くだびに圧倒される楽曲です。

しょうぐん
ミスチル楽曲の中でも特にアレンジの種類が豊富なので、他のライブでのアレンジも以下で紹介しますね。

終わりなき旅 HOME" TOUR 2007 -in the fieldでのライブアレンジ

1番をゆっくりと歌い上げ、2番から通常のテンポに戻るアレンジが、曲の盛り上がりを何倍に引き上げてるアレンジです。

終わりなき旅 ap bank fes 09でのライブアレンジ

野外で汗まみれになりながらのパフォーマンスは、さらに胸が熱くなります。

終わりなき旅 TOUR POPSAURUS 2012でのライブアレンジ

観客に歌わせる部分が多いのは、節目のライブかつ20周年ライブというのもあるかもしれません。

「彩り」の歌詞とライブアレンジ

僕のした単純作業が

この世界を回り回って

まだ出会ったこともない人の

笑い声を作ってゆく

そんな些細な生き甲斐が

日常に彩りを加える

「彩り」の歌詞より引用)

2007年3月14日リリース、13枚目のオリジナルアルバム「HOME」の中の1曲。

「HOME」は4thアルバム「Atomic Heart」以来約12年半ぶり通算3作目の2週連続1位となり、発売から4週目で累計売上100万枚を突破しました。

「自分にとって当たり前の単純作業」が、確かに誰かの役に立っていて、自分の日常にも生き甲斐があると思わせてくれる歌詞です。

「Mr.Children "HOME" TOUR 2007」からライブアレンジの解説をします。

原曲と違うポイント

  • 1番サビ最後の「赤 黄色 緑~」のあとに桜井さんが、「Yeah!!」と観客を盛り上げる
  • 2番メロの「取り上げて議論して」の「議論して」の歌い方が異なる
  • 2番メロの「なれた気がして」の「気がして」の歌い方が異なる
  • ラストサビに行く前の「ただいま おかえり」の「おかえり」を「カモン!」と桜井さんが観客に呼びかけて歌わせる
  • ラストサビの「回り回り回り回って」と「今僕の目の前の人の」の歌い方が異なる
  • アウトロ中に「きれいな彩り」という歌詞をもう1個追加して歌っている

ミスチルメンバーもとても楽しそうにパフォーマンスしていて、自分のしている単純作業を肯定してくれるような、暖かい気持ちを抱くでしょう。

ちなみに「彩り」というタイトルをローマ字にすると「irodori」となり、反対から読んでも同じ読み方となる回文になっています。

「単純作業が回り回って誰かのためになる」ことを、回文でも表現する桜井さんの思考回路には脱帽するばかりです。

「足音 ~Be Strong」の歌詞とライブアレンジ

今という時代は 言うほど悪くはない

また一歩 次の一歩 靴紐を結び直して

喜びを分かち合い 弱さを補い合い

大切な誰かと歩いていけるなら

「足音」の歌詞より引用)

2014年11月19日に35枚目のシングルとしてリリース。フジテレビ系ドラマ「信長協奏曲」の主題歌。ミスチルをデビュー前からプロデュースしてきた小林武史さんが外れ、セルフプロデュースとなった楽曲です。

『新しいMr.Children』っていうものーそれは音楽的な部分もそうだし、

マネジメントの部分もそうだし、小林さんがメインでプロデュースするんじゃない形で

Mr.Childrenをやっていきたいっていうことに今年(2014年)からなっていって、

新しいMr.Childrenを聴かせる一番最初の曲になるだろうという中で〈中略〉

Mr.Childrenが新しい一歩を踏み出すんだっていう歌になっちゃった

(『MUSICA』FACT 2015年1月号21ページより抜粋)

ミスチルにとってセルフプロデュースという「次の一歩」は、重大な決断で不安もあったのでしょう。それでも踏み出す足音を誰か(ファン)が聞いてくれる。自分が選んだ道を進むことに対して、背中を押してくれる歌詞になっています。

2015年6月4日リリースの18枚目のアルバム「REFLECTIONに収録。

「TOUR 2015 REFLECTION」からライブアレンジの解説をします。

原曲と違うポイント

  • イントロに入る前に桜井さんが「聴こえてるか?届いてるか?これが僕らの新しい足音」と言う
  • 2番メロの「立ち止まってしがみついていれば」の歌い方が異なる(その後の歌詞の前に「そう」を加えている)
  • ラストサビの「また日差しを探して歩き出そう」の「出そう」をキーを下げて歌っている
しょうぐん
桜井さんが足踏みするパフォーマンスで、歌詞の内容を表現しているのが鳥肌立ちますね。

「Everything(It's you)」の歌詞とライブアレンジ

STAY

何を犠牲にしても 守るべきものがあるとして

僕にとって今君が それにあたると思うんだよ

~略~

自分を犠牲にしてもいつでも 守るべきなのはただ一つ

君なんだよ いつでも君なんだよ

「Everything (It's you)」の歌詞より引用)

1997年2月5日に13枚目のシングルとしてリリース。日本テレビ系ドラマ「恋のバカンス」の主題歌。

しょうぐん
2021年9月18日・19日に大阪城ホールで行われた『B'z presents UNITE #01』で、B'zと同曲をコラボレーションしていたのが鳥肌でしたね。

1番のサビでは「僕にとって今君がそれに当たると思うんだよ」と「思う」に留まっていたのが、ラストでは「君なんだよ」と断定しています。

しょうぐん
最後に確信をもって守るべき、自分の全てがあなただと締めるストーリー性ある歌詞に感嘆です。

1997年3月5日リリースの6枚目のアルバム「BOLERO」に収録。

「Tour 2004 シフクノオト」からライブアレンジの解説をします。

原曲と違うポイント

  • 1番と2番がピアノ演奏のみで、歌うテンポもゆっくりにアレンジ
  • ラストのサビのみ原曲に近い演奏とテンポで歌っている
  • 全てのサビにおいて、「STAY」と「して」の歌い方がアレンジされている

ハードロックに突然目覚めた桜井さんが「文化系というより体育会系な気持ち」で作った曲なので、原曲はエレキギターの演奏が際立ちます。

シフクノオトライブではあえて「ロックぽさ」を抑えた演出になっていて、歌詞における「あなたへの想い」がより溢れるように伝わってくるでしょう。

「エソラ」の歌詞とライブアレンジ

雨に降られたら 乾いてた街が

滲んできれいな光を放つ

心さえ乾いてなければ

どんな景色も宝石に変わる

「エソラ」の歌詞より引用)

2008年12月10日リリース、15枚目のオリジナルアルバム「SUPERMARKET FANTASY」の中の1曲。

現時点ではオリジナルアルバムとして最後のミリオンセラー(約127万枚)となる同作でのリード曲です。

『夢物語』って『物語』が付いたことによって否定的な、かなわないものっていうニュアンスが出てくるじゃないですか。

だから『絵空事』も『事』を取りたかったんです。

(桜井さんのインタビューより抜粋)

桜井さんがこう語ったように、希望を信じて進んでいきたいという部分が歌詞から存分に伝わってきます。

雨に降られるのはもちろん嫌ですが、綺麗な風景を見せてくれるものとしても捉えられる、物事を前向きに捉えることの素晴らしさが伝わる歌詞です。

「Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25(後編)」からライブアレンジの解説をします。(エソラは1時間00分55秒から)

原曲と違うポイント

  • 1番サビの「wow~!」を、桜井さんが「さあいくよ、聴かせて!」と観客に呼び掛けて歌わせる
  • 1番サビの「過去から這い出す為に」のあとに桜井さんが「カモン!」と観客を盛り上げる
  • 「Oh Rock me baby tonight」を観客に歌わせる
  • 2番サビの「wow~!」を、桜井さんが「さあやれるか、聴かせてくれ、熊本!」と観客に呼び掛けて歌わせる
  • ラストサビの「wow~!」を、桜井さんが「さあMAXくれ!」と観客に呼び掛けて歌わせる
  • 最後の歌詞「ボリュームをもっと上げるんだ」の後に「上げるんだ」をもう一つ加えて歌う

ライブでも定番の曲で、コール&レスポンスが非常に多く、大いに盛り上がる一曲です。

「シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~」の歌詞とライブアレンジ

劣等感を逆手にとってわがままばかりの君が

隠し持った母性本能は凄い

~~~

恋なんて言わばエゴとエゴのシーソーゲーム

「シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~」の歌詞より引用)

1995年8月10日に9枚目のシングルとしてリリース。ノンタイアップシングルながらも累計売上181.2万枚を記録するミスチルの代表曲の1つ。

そっけない女性なのに恋に落ちていく男性の感覚を「エゴとエゴのシーソーゲーム」と、表現できる桜井さんの名言メーカーぶりが発揮される歌詞です。

恋愛に限らず、人生は何回も過ちを繰り返してしまうもの。だからこそ、自分から勇敢に挑戦することを選択する大切さも伝わってきます。

1997年3月5日リリースの6枚目のアルバム「BOLERO」に収録。

「Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25」からライブアレンジの解説をします。

原曲と違うポイント

  • 1番サビの「勇敢な恋の歌~」のあとに桜井さんが「ありがとう、熊本!」と観客を盛り上げる
  • 2番サビ前の「野獣と化して」のあとの「Ah...Ah...」を観客に歌わせる
  • ラストサビ前の「恋のラビリンス」のあとに桜井さんが「任せた!カモン!」と観客に呼びかける
  • 「任せた!カモン!」のあとの「シーソーゲーム」3連発を観客に歌わせる
  • ラストサビ前のサックスメインの間奏に入る前に「サックス!」と桜井さんが振る
  • アウトロが終わる辺りで「勇敢な恋の歌~」のフレーズを追加して桜井さんが歌う

イントロから胸高鳴り、コール&レスポンスが非常に多く、本当に盛り上がります。ミスチルに詳しくない人とも、カラオケで一緒に盛り上がれる1曲です。

「Tomorrow never knows」の歌詞とライブアレンジ

今より前に進む為には争いを避けて通れない

そんな風にして世界は今日も回り続けている

「Tomorrow never knows」の歌詞より引用)

1994年11月10日6枚目シングルとしてリリース。フジテレビ系ドラマ「若者のすべて」主題歌。

最終的な売上は約276.6万枚を記録し、現時点でMr.Childrenのシングルでは最大のヒット作となっています。

「勝利も敗北もないまま孤独なレースは続いてく」というフレーズは、桜井さんが石神井公園(しゃくじいこうえん)でジョギング中に浮かんだもの。

明日が見えない状態でも進んでいくしかないという、当時の桜井さんの環境の目まぐるしさが歌詞から推し量れます。

「Tour2015 未完」からライブアレンジの解説をします。

原曲と違うポイント

  • ラストサビの「oh oh」と「いっそ」を観客に歌わせる

ライブごとにフレーズの歌い方が微妙に異なることはありますが、原曲通りに歌われる部分が多いです。

しょうぐん
ミスチルライブでは多く歌われる曲ほどアレンジも多種多様であることが多いので、珍しいパターンかもしれません。

「innocent world」の歌詞とライブアレンジ

近頃じゃ夕食の話題でさえ仕事によごされていて

様々な角度から物事を見ていたら 自分を見失ってた

「innocent world」の歌詞より引用)

1994年6月1日に5枚目のシングルとしてリリース。日本コカ・コーラ「アクエリアス ネオ/アクエリアス イオシス」のCMソング。

カラオケ年間チャートでは1994.95年の2年連続で1位を獲得し、1994年の第36回日本レコード大賞で大賞を受賞した、ミスチルの知名度を確固たるものにした代表曲となりました。

innocent world(無垢な世界)がいいな、憧れるな、ではなく、時にはそういうものと別れてしまう場面もあるわけで…

当時の雑誌インタビューで桜井さんの発言から、劇的に変わる状況への自身の戸惑いも投影させるような、風刺を織り交ぜたメッセージ性が強い歌詞です。

1994年9月1日発売の4枚目のアルバム「Atomic Heart」に収録されています。

耳に残る印象的なイントロは、ギターの田原さんの提案によるもので、ライブでも定番の曲となります。

「Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25(前編)」からライブアレンジの解説をします。(innocent worldは58分44秒から)

原曲と違うポイント

  • 原曲のイントロ前にキーボードでアレンジされた前奏+サビが追加されている
  • 全体のキーを半音下げて歌っている(半音下げが曲の雰囲気をより哀愁ただようものにしている)
  • 1番サビが終ったあと桜井さんが「最高!」と叫んで観客を盛り上げる
  • 2番メロの「いつも帳尻合わせるけど」の次が「Ah」ではなく「そう」に変えている
  • 2番サビが終わったあとの間奏中に桜井さんがベースの中川さん、ギターの田原さんを紹介する
  • 間奏後のメロの「光を~胸に」の歌い方が異なる
  • ラストサビに行く前に桜井さんが「任せた!熊本!!」と観客に歌わせる

最近のライブになるほど、ミスチルのメンバーがすごく楽しそうに歌って、演奏しているように感じます。

リリース当時の劇的に変化していく環境を乗り越えたからこそ、今は自分達がやりたい音楽ができているのだと伝わってくるでしょう。

ミスチル楽曲の中でも特にアレンジの種類が豊富なので、以下に一部を載せておきます。

「I'm talking about Lovin からのinnocent world」(STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-より)

まさかこういう繋げ方があるとは…という斜め上かつ、自然なアレンジで鳥肌立ちました。

「innocent worldからのエソラからのMarshmallow day」([(an imitation) blood orange]Tourより)

桜井さんがサビでハモってくれる贅沢さと、やたらと観客をフィーチャーさせるパフォーマンスにもキュンとしちゃいます。

「youthful days」の歌詞とライブアレンジ

何回も繰り返し

僕ら乾杯をしたんだ

「youthful days」の歌詞より引用)

2001年11月7日に21枚目のシングルとしてリリース。フジテレビ系ドラマ「アンティーク 〜西洋骨董洋菓子店〜」の主題歌でした。

ミスチルファン同士で飲み会をする時には、このフレーズを発して乾杯をするほどのキラーフレーズです。

2002年5月10日リリースの10枚目のアルバム「IT'S A WONDERFUL WORLD」に収録。

「TOUR POPSAURUS 2012 Live」からライブアレンジの解説をします。

原曲と違うポイント

  • 原曲のイントロに繋がる前奏が追加されている
  • 前奏からイントロに入る前に、桜井さんが「いくよ!1・2…1・2・3・4!!!」と観客に呼びかける
  • 2番メロの「急いでおいで」に抑揚を極端につけて歌っている
  • 2番メロの「何回も繰り返し僕ら乾杯をしたんだ」で、「乾杯」を観客と一緒に叫ぶ
  • ラストサビ前の「腐敗のムードをかわして明日を奪うんだ」で、「かわして」の歌い方が異なる
  • アウトロの終盤に、桜井さんが叫びで観客を盛り上げる

前奏を聴くだけで一気にテンションが上がります。桜井さんが歌詞に合わせて、ジェスチャーをしながら歌うのも印象的です。

「IT'S A WONDERFUL WORLD」を引っさげて、ホールツアーが開催される予定でしたが、桜井さんが小脳梗塞を発症し、治療に専念するため全公演が急遽中止に。療養後に横浜アリーナで開催された「IT'S A WONDERFUL WORLD ON DEC 21」は、一夜限りの伝説のライブとしてファンの間で語られています。

同ライブでも「youthful days」は歌われているので、ぜひともご鑑賞ください。

「NOT FOUND」の歌詞とライブアレンジ

僕はつい見えもしないものに頼って逃げる

君はすぐ形で示してほしいとごねる

矛盾しあった幾つもの事が正しさを主張しているよ

愛するって奥が深いんだなぁ

「NOT FOUND」の歌詞より引用)

2000年8月9日に19枚目のシングルとしてリリース。フジテレビ系ドラマ『バスストップ』主題歌。桜井さんが「この曲のために活動を続けてきた」と発言をするほどの楽曲です。

人を愛するということは曖昧で不確かで様々な形がある。見つけることが難しいからこそ、見つけた愛は大切にしなければという奥深さを感じます。

2000年9月27日リリースの9枚目のアルバム「Q」に収録。

「Mr.Children Tour 2018-19 重力と呼吸 In TAIPEI」からライブアレンジの解説をします。

原曲と違うポイント

  • 原曲のイントロに繋がる前奏が追加されている
  • 1番サビの「この感情と苦悩」の「苦悩」の歌い方が異なる
  • 2番メロの「愛という」の歌い方が異なる
  • 2番メロの「自分だって思ってた~君のせいかなぁ」の歌い方が異なる
  • 2番サビの「この後悔と憎悪」の「憎悪」の歌い方が異なる
  • ラストサビ前の「昨日探し当てた場所に」の「場所」の歌い方が異なる
  • ラストサビ前の「なぜかnot found 今日はnot found,not found」の歌い方が異なる
  • ラストサビの「この絶望と希望」の「希望」の歌い方が異なる
  • アウトロの演奏が原曲より長くアレンジされている

曲の疾走感とともに、メンバーがそれぞれの楽器と向き合うかのように演奏をするので、とてもライブ映えする楽曲でしょう。

「not found」の部分を観客に歌わせたり、キーを半音下げて演奏されることもあります(TOUR 2011「SENSE」より)

しょうぐん
キーを下げることで曲の印象もガラっと変わるのも、ミスチル楽曲の魅力ですよね。

まとめ

ミスチル楽曲の歌詞は、桜井さんの思考や心情、環境の変化を、類まれない作詞センスによって、名言のように私たちの心の奥に寄り添ってくれます。

歌詞をファンの心に深く伝えるライブアレンジも非常に魅力的です。2022年に開催された30周年ライブのタイトルは「半世紀へのエントランス」。

半世紀にあたる50周年まで、まだまだミスチルは多くの人の心に残る楽曲を制作してくれるに違いありません。

\桜井さんの作詞「SENSE」は衰え知らず…最新アルバム「miss you」発売中/

 

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