名言(試合・エピソード別)

【もう一回が無い試合だ 研磨!】烏野vs音駒より名言24選「ハイキュー!!」名言集⑪(33~37巻)

週刊少年ジャンプで連載されていたバレーボール漫画「ハイキュー!!」には数多くの素晴らしい名言が存在します!

私は週刊少年ジャンプ読者歴25年以上、今なお毎週全作品を全てチェックし続けていますが、「ハイキュー!!」は何度読み返しても心震える名言ばかりです。

 

この記事では「ハイキュー!!」の烏野高校vs音駒高校での名言を取り上げていきます!

皆様の生き方、思考、行動に良い影響を与える名言が一つでも多く見つかれば幸いですので、是非とも最後までお読みください。

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読む前にご確認ください

  • 名言の抽出範囲は、単行本33~37巻(アニメ化されていない原作部分)となります。
  • 春高バレー3回戦・烏野高校vs音駒高校からの名言がメインとなります。
  • 名言を取り上げていく都合上、物語のネタバレが含まれることはご了承ください。

目次

「ハイキュー!!」とはどんな漫画?

「ハイキュー!!」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて2012年12号から2020年33・34合併号まで連載されていた漫画で、作者は古舘春一先生です。

【ハイキュー!!単行本よりあらすじ一部引用】

 

小学校の時に見た“小さな巨人”に憧れ、烏野高校バレー部に入部した日向翔陽。

だがそこには、中学最初で最後の公式戦で惨敗した相手・影山飛雄の姿が!?

反目しあうも、日向の抜群の運動能力と影山の正確なトスは、奇跡のような“変人速攻”を生み、烏野復活の力となる。

そして春高3回戦、烏野対音駒の“ゴミ捨て場の決戦”がいよいよ始まる。

高校バレーボールを題材にしたスポーツ漫画で、タイトルは、バレーボールを意味する熟語「排球」(はいきゅう)が由来。

本作品の主な舞台は宮城県となっていて、仙台駅や仙台市体育館など宮城の地名・建物が登場しています。

作中にて開催される各大会についても、下記のような実在の大会が描かれています。

■全日本中学校バレーボール選手権大会

■全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)

■全国高等学校総合体育大会(インターハイ)

バレーボールのプレイ描写には漫画的な誇張もありますが、基本的に現実の試合で使われるプレイが描かれています。古舘先生自身、中学・高校時代がバレーボール部で、連載前からバレーボールを題材にした作品を描きたい目標がありました。だからこそ描けるリアルで迫力ある描写が非常にカッコいいです。

テレビアニメは第4期まで制作、アニメ第1期の総集編は劇場で上映され、韓国・台湾・タイ・フィリピン・スペイン・イタリアなど、世界各国で人気が高い日本アニメの1つに数えられます。更に、ハイパープロジェクションマッピングという新たな演劇の形で舞台化もされています。

また、アニメ第2期の放送と第1期総集編上映記念に、「ハイキュー!! セカンドシーズン」製作委員会の名義で8月19日を「ハ(8) イ(1) キュー!!(9) の日」として日本記念日協会に申請し、正式に記念日として登録されました。

シリーズの累計発行部数が本編最終45巻発売時点で5000万部を突破し、本作の影響で中学・高校のバレーボール部員が、男子を中心に増加するほどの影響力を持っています。

「ハイキュー!!」はこんな方々にオススメ!

「ハイキュー!!」は以下のような漫画が好きな方々に、オススメ出来る作品です。

こんな方にハイキュー!!はオススメ!

  • 本格的なスポーツ漫画が好き
  • 魅力的なキャラクターが多い漫画が好き
  • 「部活あるある」が描かれている漫画が好き
  • 名言が多い漫画が好き

バレーボールの戦略・技術を知ることが出来る本格的なスポーツ漫画であり、女性からも人気のある魅力的な登場人物も数多くいます。

また、「天才と比較して能力が平凡な選手」「部活にのめり込む側ではない選手」といった、「普通の選手」が抱く劣等感や葛藤も表現されていて、「部活動あるある」に共感を覚える人も多いでしょう。

そして何よりも非常に名言が多いです。カッコいい名言、考えさせられる名言、前向きになれる名言、学びになる名言など、スポーツ漫画の中でも、特に名言が多いです!

春の高校バレー3回戦・烏野vs音駒より名言24選「ハイキュー!!」名言集⑪(33~37巻)

(アニメ第4期第1クール・エンディングテーマ「決戦スピリット」by CHiCO with HoneyWorks)


/特別番外編の漫画・作者と歴代編集担当との座談会などファン必見の内容です\

…ふふ まあどっちでもいいよね それを確かめる為にわざわざ試合しに来てんだし(孤爪研磨)

(C)古舘春一/集英社

…ふふ まあどっちでもいいよね

優劣(それ)を確かめる為に

わざわざ試合しに来てんだし

 

第33巻 第292話「いつの夜も二度と無い」より
音駒高校・孤爪研磨(こづめ  けんま)

 

春の高校バレー2日目の夜、ニュースで流れる「音駒が烏野に挑む」構図に音駒メンバーが不満を漏らしている時の、音駒セッター・研磨の言葉。

ゴールデンウィーク中の練習試合、梟谷学園グループとの合同練習会を通じ、烏野は音駒にほとんど勝てませんでした。

しかし、全国3本指に入るスパイカー牛島のいる白鳥沢、最強の双子・宮兄弟のいる稲荷崎に勝利したことで、烏野vs音駒の下馬評は烏野有利となります。

 

試合への熱量はあまり持っていませんが、難しいゲームを攻略することにはワクワクする研磨。

研磨にとっては周りの評判は関係なく、「日向翔陽」という面白いゲームをどうやって攻略するかに関心が集中しているようです。

研磨の周りの声に流されない冷静さと、「やってみなければわからない」という内に秘めた負けず嫌いを感じます。

それくらいこいつらだってわかってるよ だから満喫してくれ じじい(烏養繋心)

(C)古舘春一/集英社

これは“今”の戦い こいつらの戦い

でも俺達だけの力でここに立っているわけじゃない

それくらいこいつらだってわかってるよ

だから満喫してくれ じじい

 

第33巻 第293話「約束の地」より
烏野高校・烏養繋心(うかい   けいしん)

 

春の高校バレー3回戦・烏野高校vs音駒高校にて。

試合開始前、烏野元監督・烏養一繋(うかい  いっけい)へ向けた、孫でコーチの烏養繋心の独白。

 

烏野バレー部の元監督・一繋と、音駒バレー部の現監督・猫又育史(ねこまた  やすふみ)は学生時代からのライバルでした。

引退後はそれぞれの母校でコーチをしていて、烏野と音駒が全国の舞台で戦うことを目指して練習試合を重ねていました。

しかし結局その目標は叶わず、一繋も猫又も監督を引退。

烏野と音駒の縁は途切れてしまいましたが、猫又が2年前に監督に復帰し、烏野顧問・武田先生の熱意もあり、再び繋がりを持つ両校。

 

一繋と猫又が目標としていた、カラス(烏野)とネコ(音駒)による「ゴミ捨て場の決戦」

それは今いる選手だけではなく、一繋と猫又が積み重ねた両校の関係性、その関係性を取り戻すきっかけを作った武田先生の情熱などがあってこそ。

大きな舞台は、その舞台に立つ人達だけではなく、その舞台を実現させるべく奮闘した裏方の働きもあって完成していくものでしょう。

「もう一回」が無い試合だ 研磨!(日向翔陽)

(C)古舘春一/集英社

「もう一回」が無い試合だ 研磨!!!!

 

第33巻 第294話「ゴミ捨て場の決戦」より
烏野高校・日向翔陽(ひなた  しょうよう)

 

春の高校バレー3回戦・烏野高校vs音駒高校にて。試合開始直後の怒涛のラリーを烏野が制した後に、日向が音駒セッター・研磨に叫んだ言葉。

明るい性格で試合への熱量が高い日向に対して、内向的な性格で試合の勝敗にそこまで興味がない研磨。

勝利することで「別に」「普通」以外のことを研磨に言わせたいと思う日向に対して、練習試合じゃない試合をやってみたいと考えるようになる研磨。

 

性格は真逆の二人ですが、「もう一回が無い負けたら即ゲームオーバー」である公式戦を心待ちにしていた点で同じ想いでした。

負けず嫌いを表に出す日向に対し、内に秘める研磨。負けず嫌いの表現方法は人それぞれ違うのが分かります。

しょうぐん
叫ぶ日向と、不敵な笑みで静かに応える研磨の対比もワクワクしますね!

…おかげさまで 本当におかげさまで 極たまに面白いです(月島蛍)

(C)古舘春一/集英社

…おかげさまで

(本当に おかげさまで)

極たまに 面白いです

 

第34巻 第298話「導(しるべ)」より
烏野高校・月島蛍(つきしま  けい)

 

春の高校バレー3回戦・烏野高校vs音駒高校にて。

1セット目序盤、音駒主将・黒尾に、「ツッキー最近のバレーはどうだい」と聞かれた時の、烏野ブロックの要・月島の言葉。

 

烏野がインターハイ予選敗退後に実施された、梟谷学園グループの合同練習会にて、月島は黒尾と梟谷エース・木兎(ぼくと)との自主練を経て、少しバレーへの取り組み方が変わりました。

この音駒戦ではピンチサーバーで出てきた親友の山口「サーブ&ブロック※」を成功させて、月島と山口はハイタッチをしました。

(※サーブで崩して、攻撃手段が絞られた所をブロックすること)

「自分一人では勝てないけど仲間となら勝てる」

この成功体験が、白鳥沢戦での牛島のスパイクのブロックに続き、さらに月島がバレーボールにハマるきっかけとなることでしょう。

あの最初の試合から わかってる烏野には コイツが居るのだ(黒尾鉄朗)

(C)古舘春一/集英社

あの最初の試合から

わかってる 烏野には

影山(コイツ)が居るのだ

 

第34巻 第299話「秩序と無秩序」より
音駒高校・黒尾鉄朗(くろお  てつろう)

 

春の高校バレー3回戦・烏野高校vs音駒高校にて。1セット目序盤、影山に対する音駒主将・黒尾の独白。

とんでもないスパイク・ブロック・サーブで圧倒するわけはないが、気づけばその守備力で徐々に背後に迫ってくるのが音駒の戦い方。

しかし、そんな強固な守備もお構いなしに強引に速攻に繋がるトスをあげてくるのが烏野セッターの影山です。

 

ゴールデンウィークの時に烏野と音駒が練習試合をした時も、影山は「バケモノのような実力」と評されていましたが、今回も音駒にとって影山はその圧倒的な存在感と実力で、「バケモノのような存在」であることに変わりがないことが伝わってきます。

ただただ 烏の羽をもいでみたくて仕方がないのだ(猫又育史)

(C)古舘春一/集英社

でも奴だけは少し違う

集大成の勝負

因縁の対決

負ければ3年生は引退

そういう事にはやはり然程興味は無く

ただ ただ

烏の羽をもいでみたくて仕方がないのだ

 

第34巻 第300話「わくわく」より
音駒高校・猫又育史(ねこまた  やすふみ)

 

春の高校バレー3回戦・烏野高校vs音駒高校にて。1セット目中盤、音駒セッター・孤爪研磨に対する、音駒監督・猫又の独白。

烏野・音駒メンバーのほとんどが“ゴミ捨て場の決戦”に高揚して、存分に互いの持ち味を出している中で、研磨の頭の中は、戦術・戦略のことでいっぱいです。

お互いの熱量が高い中で、こうしたモチベーションの方向が違う研磨の存在は非常に不気味ながらも、違う視点だからこそ勝負を動かす存在でもあることが伝わってきます。

でもすごく凄いものを見ると  自分の中の「できそう」のラインが少し更新されるよね(孤爪研磨)

(C)古舘春一/集英社

あんな頑張ってる奴と一緒にしたら失礼

 

でもすごく凄いものを見ると

自分の中の「できそう」のラインが

少し更新されるよね

 

第34巻 第301話「じわじわ」より
音駒高校・孤爪研磨(こづめ  けんま)

 

春の高校バレー3回戦・烏野高校vs音駒高校にて。1セット目終盤、チームメイトの山本猛虎に対する、音駒セッター・孤爪研磨の言葉。

無茶な攻撃を成功させ、山本から「影山にも負けてない」と言われた時、研磨は納得してない表情を見せます。

影山と同等とは全く思っていませんが、凄いプレーを目の当たりにして、自分の中の限界を少し越えてみる挑戦をしてみようとは思う研磨。

自分を過大評価し過ぎず、過小評価もしない。自分の力量を冷静に見極める研磨の冷静さと、「できそう」な少し高いハードルへの向上心が感じられます。

でもコイツは【今だから】やったんだ(天童覚)

(C)古舘春一/集英社

でもコイツは【今だから】やったんだ

烏野が押せ押せな雰囲気で

でもこのセットの“勝ち”を意識したのを分かって

誘ったんだ

 

第34巻 第304話「点のとりかた」より
白鳥沢学園・天童覚(てんどう  さとり)

 

春の高校バレー3回戦・烏野高校vs音駒高校にて。

1セット目終盤、音駒セッター・孤爪研磨のプレイを分析した、白鳥沢学園・天童の言葉。

バレーボールには、相手コート内にあるボールに触れる反則で、「オーバーネット」というものがあります。

ただし、スパイクをブロックする場合はこの反則は取られません。

稲荷崎セッター・宮侑もやっていましたが、研磨もツーアタックでボールを押し込もうとする体勢から、トスを出す体勢に変更して、オーバーネットを意図的に誘いました。

相手の状況を見極めて、冷静に反則を誘う研磨は、この後にも烏野の攻撃の陣形を見極めた絶妙な返球で、ボールをお互いに見合う、「お見合い」を誘発させて、音駒高校は第1セットを取ることが出来ました。

 

終盤の大事な2点を、強烈なスパイクでも、スパイクをシャットアウトするブロックでも、目にも止まらない速さのサーブでもなく、相手の盲点を突くプレーで取った研磨のクセ者ぶりが最大限に発揮された場面だったでしょう。

「考えて」「やってみて」「失敗する」はアリだよ(猫又育史)

(C)古舘春一/集英社

一番無意味なのは【ただ】やること

「考えて」「やってみて」「失敗する」は

アリだよ

 

第35巻 第306話「照準」より
音駒高校・猫又育史(ねこまた  やすふみ)

 

春の高校バレー3回戦・烏野高校vs音駒高校にて。2セット目序盤、音駒1年・灰羽リエーフのサーブ失敗に対する、音駒・猫又監督の言葉。

音駒セッター・孤爪研磨の作戦で、音駒メンバーはサーブの時に日向を狙うことで、日向の速攻を防ぐ狙いを徹底していましたが、その狙いを察して烏野もレシーブの陣形を前方にシフトしていきました。

それを見たリエーフは陣形の後ろ側を狙ったサーブを打ちましたが、結果は日向の速攻に繋がってしまいました。ただ、バレーボール歴が浅く、サーブも未熟なリエーフが自分なりに考えた末の狙いだったので、選手自身がきちんと思考した結果の失敗は、次の成功に繋がっていくはずです。

トライ&エラーをきちんと評価する猫又監督の指導力の高さが感じ取れます。

気付くと追い込まれてる そうだこれが音駒だったと(澤村大地)

(C)古舘春一/集英社

わかってるつもりなのに

毎回思い知らされる

「絶対取れない」って絶望するような

スパイクやサーブが飛んでくるわけじゃないのに

気付くと追い込まれてる

 

そうだ これが音駒だったと

 

第35巻 第308話「針と大剣」より
烏野高校・澤村大地(さわむら  だいち)

 

春の高校バレー3回戦・烏野高校vs音駒高校にて。2セット目序盤、音駒に対する烏野主将・澤村の独白。

全国3本指に入るスパイカー牛島若利を擁する白鳥沢学園、最強の双子・宮侑宮治を擁する稲荷崎高校を破ってきた烏野ですが、お互い攻撃で殴り合うスタイル同士のぶつかり合いの中で勝利してきた印象です。

音駒はこうした攻撃重視の強豪校とは違う、極めて高い守備力による粘りで、相手をじわじわといつの間にか消耗させるスタイルです。

怒涛の攻撃で勢いをつけていく烏野にとってはこれほど相性の悪い相手はいないでしょう。

インターハイ準優勝の稲荷崎を破ったとしても、互いのスタイルの相性で全く勝負は分からなくなるというのは、スポーツの難しい所でもあり、観戦する側としては面白い部分でもあります。

烏野の「いつもならきっと決めてた数本」を削れればいい(孤爪研磨)

(C)古舘春一/集英社

どんな攻撃も全部封じるなんて不可能

烏野の「いつもならきっと決めてた数本」を

削れればいい

その小さなストレスの積み重ねは

一本のミスに繋がるかもしれない

それが2本・3本になればいい

 

第35巻 第310話「鳥籠」より
音駒高校・孤爪研磨(こづめ  けんま)

 

春の高校バレー3回戦・烏野高校vs音駒高校にて。2セット目中盤、烏野の取ったタイムアウト時に、音駒セッター・孤爪研磨がチームメイトに言った言葉。

日向の「翼」である「助走」を断つために、研磨はチームメイトに日向をサーブで狙わせるなどの策略を仕掛け、日向のコート内での影響力を低下させます。

相手の100%を真っ向勝負で迎え撃つのではなく、相手の100%が発揮出来ないように工夫し、数点分のミスを誘発させようとする研磨。

バレーボールはお互いある程度得点を取られるスポーツだからこそ、数点分のミスが重要だと捉える研磨の策士としての頭の良さが感じられます。

面白い翔陽が終わっちゃうのは悲しい(孤爪研磨)

(C)古舘春一/集英社

面白い翔陽が終わっちゃうのは悲しい

 

第35巻 第311話「おしまいの悲しみ」より
音駒高校・孤爪研磨(こづめ  けんま)

 

春の高校バレー3回戦・烏野高校vs音駒高校にて。2セット目中盤、音駒主将・黒尾セッター・孤爪研磨が言った言葉。

研磨の策略により、日向はコート内での存在感が薄れて、囮としての脅威が無くなってしまいます。

「ゲームはクリア出来ないから面白い」と考える研磨にとって、日向はクリアが難しいゲームのような存在で、常に自分の想像を超える面白さがありました。

日向の持ち味を消すことは、試合を有利に進めるために必要なことですが、研磨にとっては面白さが無くなってしまう複雑な心境が垣間見えます。

しょうぐん
自分への興味が無くなっていると感じる日向のもどかしい表情も印象的です。


点を獲るのに近道が無いって事だけはしってる(日向翔陽)

(C)古舘春一/集英社

研磨が「おれのレシーブ」で

おれを閉じ込めるとわかっても

【どっちか】を選ぶわけにはいかない

レシーブが無きゃスパイクも無い

ボールが落ちたらバレーは始まらない

点を獲るのに近道が無いって事だけはしってる

 

第35巻 第313話「『諦めない』って口で言う程簡単な事じゃない」より
烏野高校・日向翔陽(ひなた  しょうよう)

 

春の高校バレー3回戦・烏野高校vs音駒高校にて。第2セット後半、サーブや返球で狙われ続けた時の日向の独白。

音駒セッター・研磨の作戦で、日向は自分が攻撃に参加できないような場所でレシーブをさせられ、結果として囮の効果が薄くなってしまいます。

ですが、宮城県1年生選抜合宿でレシーブの重要性を認識した日向にとって、スパイクを打つためにレシーブをあえて避ける選択肢はありませんでした。

レシーブをした上で、スパイクのための助走距離も確保するスタミナを消耗する動きを繰り返す日向。

何かを諦めずに全力でやり続ける、日向の絶対に妥協しない姿勢と実行力が感じ取れます。

スパイカーに時間(みち)をつくれ(影山飛雄)

(C)古舘春一/集英社

スパイカーの前の壁を切り開く

その為の セッター

スパイカーに 時間(みち)をつくれ

 

第35巻 第314話「最強の味方・2」より
烏野高校・影山飛雄(かげやま  とびお)

 

春の高校バレー3回戦・烏野vs音駒にて。第2セット終盤、音駒の日向対策を分析している最中の、影山の独白。

気持ちは折れていないが、持ち前の機動力が封じられている日向を活かすため、影山は日向の高いジャンプ力を活かした攻撃を選択します。

音駒の日向対策が影響しない空中へ、嬉しそうな表情を浮かべて、床を蹴る音がするくらいのジャンプで高く跳ぶ日向。

「速さ」でブロックを振り切る方法もあれば、スパイカーの「ジャンプ力」で空中での余裕を確保させてブロックを振り切る方法もあります。

選手の状況と状態を把握した上で、本来の持ち味以外の強みを引き出す、影山のセッターとしての思考力が非常に高いことが分かるでしょう。

レシーブも磨いて行かなきゃ 日向には勝てない(犬岡走)

(C)古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

―それに

烏野対稲荷崎を見て思った

レシーブも磨いて行かなきゃ

日向には勝てない

 

第36巻 第316話「ライバル・2」より
音駒高校・犬岡走(いぬおか  そう)

 

春の高校バレー3回戦・烏野高校vs音駒高校にて。2セット目終盤、交代で入った音駒1年・犬岡の独白。

ゴールデンウィーク中に行われた練習試合で、日向の動きについていく運動能力を発揮した犬岡。

裏表がない明るい性格は日向と似ている部分もあり、日向も犬岡もお互いに意識し合うライバルのような関係です。

春高2回戦の稲荷崎戦での日向の高いパフォーマンスは、ライバルとして刺激と同時に脅威も感じてしまうほどでした。

相手にも成長しなければと思わせる日向の影響力が感じられます。

…やっぱり翔陽は 戦う度新しい(孤爪研磨)

(C)古舘春一/集英社

…やっぱり

翔陽は

戦う度 新しい

 

第36巻 第317話「更新(アップデート)」より
音駒高校・孤爪研磨(こづめ  けんま)

 

春の高校バレー3回戦・烏野高校vs音駒高校にて。2セット目終盤、音駒エース・山本のスパイクを日向がレシーブした時の、音駒セッター・孤爪研磨の独白。

研磨の作戦により、日向は持ち味を発揮できずにいましたが、「床を蹴る音がする凄いジャンプ」を成功させることで、再び空中戦で存在感を示します。

日向の活躍は、音駒の苦戦につながってしまいますが、研磨個人としては「やっぱり翔陽は面白いことをしてくれる」と目を輝かせました。

面白い日向を見ていたい研磨、研磨にバレーボールを面白いと言わせたい日向、「面白さ」を軸にした二人の関係性はとても興味深いです。

じゃあネットを下げればいい 最初こそまずは「できるヨロコビ」じゃないかい(猫又育史)

(C)古舘春一/集英社

じゃあネットを下げればいい

最初こそまずは「できるヨロコビ」じゃないかい

 

第36巻 第318話「相棒」より
音駒高校・猫又育史(ねこまた  やすふみ)

 

春の高校バレー3回戦・烏野高校vs音駒高校にて。

3セット目の開始前、音駒セッター・孤爪研磨が小学校時代を思い返し、音駒主将・黒尾とバレーボールチームの練習を覗いた際、黒尾が「スパイクは背が大きくないと打てないから…」と言った時の音駒・猫又監督の言葉。

何気ない言葉かもしれませんが、スパイクの練習を通して黒尾はバレーボールによりハマっていき、(7歳当時は実は研磨よりも)引っ込み思案で人見知りな所も改善されていきました。

実際、バレーボール初心者の練習法としてネットを下げて、慣らしていくという方法はあるようです。

バレーボールに限らずですが、何かにハマるきっかけは「できるヨロコビ」を味わうこと。

更にその喜びを感じやすくするためには、挑戦するハードルを低くすることと背中を押す一言が非常に大事なのだと感じます。

ギリギリの“道”をあえて作っていた? いや 作らせていたのか(影山飛雄)

(C)古舘春一/集英社

ブロックの隙間に

完全に待ち構えていた

日向なら抜けるだろうギリギリの“道”を

あえて作っていた?

いや

 

作らせていたのか

 

第36巻 第319話「ガーディアンズ」より
烏野高校・影山飛雄(かげやま  とびお)

 

春の高校バレー3回戦・烏野vs音駒にて。第3セット序盤、ブロックの隙間に打ちこまれた日向のスパイクを完璧にレシーブした、音駒リベロ・夜久に対する影山の独白。

スパイクのコースを限定させた夜久に対して、影山だけでなく、日向、烏野リベロ・西谷、音駒セッター・研磨も驚きの表情を見せました。

夜久のプレイが敵味方関係なく魅了するのが分かると同時に、「分かる人には分かる」高度な駆け引きを見抜いた影山の分析力の高さも伝わってきます。

そんでさ「良かった間違ってなかった」って思ったんだよね(黒尾鉄朗)

(C)古舘春一/集英社

ツッキーの「徹底ネチネチブロック」にさ

皆が腹立つワケじゃん?

そんでさ

「良かった間違ってなかった」って

思ったんだよね

 

第36巻 第320話「師弟・2」より
音駒高校・黒尾鉄朗(くろお  てつろう)

 

春の高校バレー3回戦・烏野高校vs音駒高校にて。3セット目序盤、烏野ブロックの要・月島に、音駒主将・黒尾が言った言葉。

夏に実施された梟谷学園グループとの合同練習会で、月島は黒尾からブロックのノウハウを教わりました。そこからブロッカーとして烏野の守備の要に成長していった月島。

黒尾の行為は「敵に塩を送る」ものだったのかもしれません。

ただ、「自分がやってきたことは間違いではなかった」ことを他人に証明してもらうことで、「弟子が活躍しているのは嬉しい」という師匠のような感情もこの時の黒尾は抱いていたのかもしれません。

たーのしー(孤爪研磨)

(C)古舘春一/集英社

たーのしー

 

第36巻 第322話「おれの勝ち」より
音駒高校・孤爪研磨(こづめ  けんま)

 

春の高校バレー3回戦・烏野高校vs音駒高校にて。3セット目中盤、激しいラリーの末に日向が得点した時の音駒セッター・孤爪研磨がつぶやいた言葉。

激しいラリーにおける、日向との駆け引きに、思わず「楽しい」とつぶやく研磨。そして、渾身のガッツポーズをする日向。

日向にとって、研磨に【別に】【普通】以外のことを言わせることはこの試合一番の目標でした。

梟谷エース・木兎が烏野ブロックの要・月島に言った、「バレーボールにハマる瞬間があるか、ないか」という言葉。

日向と公式戦でヒリヒリする試合をすることこそ、研磨がバレーボールにハマるきっかけだったに違いありません。

バカ!!!ボール!!!まだ落ちてない!!!!(孤爪研磨)

(C)古舘春一/集英社

バカ!!!ボール!!!

まだ落ちてない!!!!

 

第37巻 第323話「ラストバトル」より
音駒高校・孤爪研磨(こづめ  けんま)

 

春の高校バレー3回戦・烏野高校vs音駒高校にて。3セット目終盤、烏野がマッチポイントを迎えたラリーで、音駒セッター・孤爪研磨がチームメイトに叫んだ言葉。

ゲームで魔王を倒すために勇者を操作する時に「クリアすると面白くなくなるから、まだ死なないで欲しい」と考える研磨。

試合終盤で疲労も蓄積されてますが、バレーボールが楽しいから終わらないでほしいと考える研磨。

烏野、そして日向との真剣勝負を通して、物静かな研磨が抱く秘めた負けず嫌いが、感情剥き出しに叫ぶほど強く表れた一幕でした。

はあ~面白かった! クロ おれにバレーボール教えてくれて ありがとう(孤爪研磨)

(C)古舘春一/集英社

はあ~面白かった!

クロ

おれにバレーボール教えてくれて

ありがとう

 

第37巻 第324話「祭の終わり」より
音駒高校・孤爪研磨(こづめ  けんま)

 

春の高校バレー3回戦・烏野高校vs音駒高校にて。試合終了直後、敗北した音駒のセッター・孤爪研磨が、主将の黒尾に言った言葉。

試合に負けたところで、勝ったところで、誰も死なないし、生き返らないし、悪は栄えないし、世界は滅びないバレーボール。

壮大な世界を駆け巡るでもなく、ただ9×18mの四角いコートの中でボールを落とさない事に必死になるだけのバレーボール。

「それだけなのにこんなに面白い」のがバレーボールなのでしょう。

バレーボールの面白さを存分に味わった研磨は、小学校からの親友でもある黒尾に照れもせず、素直に感謝の気持ちを伝えました。

終わりだけど この3年間が黒尾と夜久と一緒で良かった(海信行)

(C)古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

終わりだけど

この3年間が

黒尾と夜久と一緒で良かった

 

第37巻 第325話「ゴミ捨て場の約束」より
音駒高校・海信行(かい  のぶゆき)

 

春の高校バレー3回戦・烏野高校vs音駒高校にて。試合終了後、音駒主将・黒尾とセッター・夜久に対して、音駒副主将・が言った言葉。

穏やかな性格で、表情もニコニコしていることが多い海信行。だからこそ、こうした口に出すことに気恥ずかしさを覚える言葉もすんなり発することが出来たのでしょう。

「誰と」一緒に進んでこれたかの尊さを実感します。

どっちが現在(いま)の「小さな巨人」か 決めようぜ(星海光来)

(C)古舘春一/集英社

2回戦と3回戦を見た

見事だった

どっちが現在(いま)の「小さな巨人」か

決めようぜ

 

第37巻 第326話「午後」より
鴎台高校・星海光来(ほしうみ  こうらい)

 

鴎台小さな巨人・星海が、春の高校バレー3回戦を勝ち上がった直後に、対峙する日向に向かって言った言葉。

小学校の時に観た「小さな巨人」に憧れ、バレーボールを始めた日向。そして現在「小さな巨人」と称される、星海光来擁する鴎台高校と準々決勝で対戦します。

間違いなく現在の実力的には星海の方が数段上ですが、それでも日向の活躍を見て、それを称賛した上で、「小さな巨人」の名に相応しいのはどちらかを決めることを提案する星海の堂々とした格好良さが感じ取れます。

まとめ(アニメ続編劇場版の告知映像&関連名言記事一覧付き)

今回は、「ハイキュー!!」の春の高校バレー3回戦・烏野高校vs音駒高校戦からの名言集でした。

両校の監督&選手同士間にの関係性が連載初期から描かれていて、その関係性の集大成が春の高校バレーという大舞台での対決という、非常に感慨深い試合でした。

名言が多い以外にも、「ハイキュー!!」には、下記の要素も沢山あって、非常に面白いバレーボール漫画です!

  • 本格的で迫力あるバレーボールのプレイ描写
  • 魅力的・個性的なキャラクター
  • 共感出来る「部活あるある」の数々

すでに連載は終了していますが、2022年9月2日に『ハイキュー!!』生誕10周年を祝う記念本『ハイキュー!! 10thクロニクル』が発売しています。

描きおろしポスター&イラスト・特別番外編の漫画・作者と歴代編集担当との座談会・単行本未収録イラストなどなど…ファン必見の内容です!

https://www.shonenjump.com/j/2022/03/07/220307_hq001.html

また、2022年8月13日に「ハイキュー!! FINAL」と銘打ったアニメ続編劇場版二部作の制作決定が発表され、解禁映像がYouTubeにあがっています!

音駒戦、鴎台戦、ビーチバレー修行編、Vリーグ編を収めるには二部作では足りないかもしれませんが、アニメの完結を観れるのは嬉しい限りですね!

漫画もアニメも非常に面白い「ハイキュー!!」をこれを機に、是非ともご覧ください!

 

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DMMコミックレンタル実体験レビューはこちら

烏野メンバーと音駒メンバーの交流が深まっていく「合同練習会編」を含む名言集↓

春高の舞台を目指して音駒が奮闘する「東京都・春高代表決定戦」名言集↓

 

-名言(試合・エピソード別)

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